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2010年7月 8日 (木)

七夕

もう日付が変わりそうだけど(こういうところが計画性ないのよね…)、今日は七夕。さっき外に出てみたら、ちょっとガスってはいたけれど、夏の大三角が見えた。
今日は織姫と彦星、出会えたのね。よかった。

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こんな感じで見えたら最高なんだけど、それは贅沢だよね。(『天の羊』林完次 より)

織姫、彦星は、いわゆる「夏の大三角」の頂点。織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイルだ。(ちなみに、ベガのすぐ近くにある暗い星二つは、織姫の子供なんだって。星空でみると、ベガを含めた小さな正三角形が見えます。とってもきれい)
七夕のころ、実は織姫は彦星よりおよそ三時間早く登る。織姫のほうがこの日を楽しみに、待ちきれない気持ちなのかも。でも、不思議なことに、沈む時には二人は仲良く一緒に沈む。
これは、織姫のほうが彦星よりもずっと北にあるから。星は北に位置しているほうが、空にいる時間が短いのだ。
ちょうど今、二人は天頂でデート中。これから沈んでいく中で、彦星は織姫に追いついていくんだねえ。

ちなみに、夏の大三角のもう一つは白鳥座のデネブ。織姫、彦星の物語の中でも、この星は大切な役割を果たしている。織姫を天の川の向こう岸に連れて行ってくれる、カササギだ。

さて、七夕自体のことをもう少し調べてみた。七夕はもともとは中国の風習の「乞巧奠(きこうでん)」が起こり。陰暦7月7日の夜に、供え物をして、天の川を隔てた織女(織姫)と牽牛(彦星)を祭る行事で、女子が機織りなどの手習いが巧みになるよう祈る祭事、というところからついた名前らしい。
日本には奈良時代に伝わり、今の笹飾りなどの風習は江戸時代に生まれたものなのだとか。
うーん、すっかりおなじみの行事でも、知らないことって多いんだなあ。

これからもう一度外に出て、翻訳(も手習いだよね…?)が巧みになるよう祈ってこようかな。

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