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2011年1月21日 (金)

1月の星空 (2)

Index01

今日も、今月の星空について、お話したいと思います。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

前回の更新から約1週間が過ぎて、少しだけ星の位置が変わっています(本当は変わっているのは地球の位置なんですが、空を見ていると感覚的には天動説を信じたくなってしまいます)。全体的にやや西側に移動しているはずです。昨日はもう大寒。少しずつ季節が変わり始めています。

先週は冬の大三角についてお話しました。
でも、今の見どころはそれだけではありません。宝石箱にもたとえられるくらいに、冬の星空は明るい星がいっぱいなのです。

まずは、オリオン座を見つけてください。今の時期なら、夜八時ごろにはちょうど真南に近いところにあると思います。
そこから少し西側(右側)の上に視線を移すと、赤っぽい明るい星が見つかるでしょうか。これは、おうし座アルデバランです。

Oushi

おうし座は、黄道十二星座のひとつでもありますね。
アルデバランは牛の左目です。この星を含む形でちょうど「V」の字のように星をつなぐことができます(街中でも何とか見えると思います)。この部分が、牛の顔から角です。また、「V」の頂点は星が集まって見えると思います。これは「ヒアデス星団」です。
アルデバランからもう少し右側に目を移すと、5~6個の星の集まりが見えるでしょうか? これが有名な「プレアデス星団」、そうスバルです。昔の人は、視力検査をするのに、スバルの星を数えさせたこともあるそうですよ。
肉眼で見られる星団が二つもある星座は、なかなかありません。かなり贅沢な星座ですね。
ギリシア神話では、この牛はゼウスが化けた姿です。フェニキア王女エウロパを見初めたゼウスは、牛に姿を変えて王女に近づき、そのまま連れ去ってしまった、という物語。ギリシア神話に出てくる神様は、とても人間的で親しみが持てます。

さて、今度はオリオン座から少し東側(左側)の上を見てみてください。黄色っぽい明るい星と、その隣に少しだけ暗い青白い星が見えるでしょうか?
ふたご座の、カストルポルックスです。

00001303

こちらも冬を代表する星座のひとつです。
カストル(2等星)がお兄ちゃん、ポルックス(1等星)が弟です。弟の方が元気なんですね。
ギリシア神話では、この双子の父親はまたもやゼウス。スパルタの女王レダを見初めたゼウスは白鳥に姿を変えて近づいて交わり(このときの白鳥が「はくちょう座」です)、レダは卵で双子(と姉妹)を生みました(おうし座と同じパターンですね…)。兄はスパルタ王の血を引いているので人間、弟はゼウスの血を引いているので神様ということになっています。
二人は様々な冒険で活躍しますが、後に兄が死んでしまうと、弟は自分の不死身の肉体を分けてやり、一日おきに神の世界と人間の世界を行き来して仲良く暮らしたそうです。

最後に、ふたご座とおうし座の間くらいに、もう一つ明るい星が見えるでしょうか?
これはぎょしゃ座カペラです。

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カペラが目立っていますが、ここを頂点に綺麗な五角形が描けると思います。これがぎょしゃ座の姿です。
ギリシア神話では、アテネの王エリクトニウスだと言われています。彼は足が不自由で、そのために戦車を発明したそうです。その功績によって神々が星座にしたと言われています。「カペラ」というのはエリクトニウスが抱えている子ヤギの名前らしいのですが、星の並びからヤギの形を想像するのはかなり難しいです。
(実はこの部分は諸説あって、子ヤギを抱えているこの絵と「御者」は全く別のものという説もあるようです)

というわけで、ここまで一等星を含む星座を見てきました。
すぐ近くにこんなにたくさんの一等星があって、冬の空はまさに宝石箱。ただ、これほど明るい星ではなくても素敵な星座はまだまだあります。来週はその他の星座について見ていこうと思います。お付き合いいただけると嬉しいです。

それでは皆様、明日もいい一日を!

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