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2011年2月15日 (火)

2月の星空 (2)

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みなさん、こんばんは。今日も星空についてお話したいと思います。お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

さっき空を見上げたら、月がとてもきれいでした。今日は月齢12。満月は18日です。いい天気になるといいなあ。冬の満月は特に神聖な感じがしていいですよ。
今は月の明るさで空全体が明るい感じです。ただ、冬は月にも負けないくらい華やかな星が多いですから、お月見とお星見の両方を楽しむ、というのも素敵です。とはいえ本当に寒いので、あたたかくしてお出かけくださいませ。

さて、今日はくまぼぼといえば、ということで、こちらの二つの星座をご紹介したいと思います。今なら北から北東の空にかけて見えると思います。おおぐま座こぐま座です。

Uma

どちらの星座にもとても有名な星が含まれているので、ご存知の方も多いと思います。おおぐま座は「北斗七星」、こぐま座は「北極星」です。
「北斗七星」は、おおぐまのお尻から尻尾の部分です。この独特な星の並びは、洋の東西を問わず空を見る人の心を惹きつけたようで、たくさんの別名が残っています。古代バビロニアでは「大きな車」、ギリシアのホメロスによる『イリアス』『オデュッセイア』の中では「車とも呼ばれる熊」、エジプトでは「オシリスの車」、イギリスでは「アーサー王の車」「チャールズの車」、北米のネイティブアメリカンからは「熊」、中国では「帝車」などと呼ばれていました。どれも勇ましい名前。
そう、実は「くま」の呼び名はもともと、いわゆる「北斗七星」に対してつけられたものなんです。でもどれだけ北斗七星を眺めても、くまの形には見えないですよね。では、なぜくまなのか。理由は、星の動き方です。全天の星は、北極星のあたりを中心に回っています。北極星から遠い星は沈んでいる時間が長いので、一年のうちわずかな期間しか見ることができないのですが(それが「冬の星座」「春の星座」ということですね。オリオン座は夏の間は北半球からは見えないところに沈んでいるわけです)、北の空の星々は、一晩眺めていると北極星の周りをまわっているのがよく見えます。北斗七星は北極星のすぐ近くを、毎日ゆっくり移動します。その動きが、同じ場所をのそのそ回っているくまのように見えた、というわけ。
このように、星の並びをもとに星座ができたわけではない、形は関係ない、という星座は意外と多いです(実は、こいぬ座もそうなんです。星を二つ並べたものを「犬の姿」と思わせようとしているわけではありません。脱線しますが、「プロキオン」は「犬の先駆け」という意味。おおいぬ座のシリウスよりも早く上ってくるので、セットで「こいぬ」と呼ばれるようになったみたいです)
あとからこじつけのようにその周りの星をつないで「ほら、くまっぽいでしょ!」と言ってみたんでしょうねえ。でも、こじつけとは思えないくらい、このおおぐま座、きれいな形をしています。暗い星が多いので、街明りの少ないところで挑戦していただきたいのですが、北斗七星のひしゃくのますを柄と反対側にさらに大きく広げたところがくまの胴体。柄が尻尾なので、反対側には頭があります。三角形が見つかるでしょうか? 足もあります。尻尾や頭と反対側の頂点それぞれから、脚が二本ずつ伸びています。脚の先には爪もあるという凝りようです。大きなくまがのそのそ歩くところを想像して微笑ましい気持ちになっていただければ、くまぼぼ感無量でございます。

一方こぐま座です。こちらは北極星という、ある意味天の中心がおわします。こちらがこぐま座のα星(一番明るい星)、二等星です。
今「天の中心」と言いましたが、これは特に私の発案というわけでなく、古代の人々も同じように感じていたことのようです。北極星にも別名が多く、日本では「心星(しんぼし、星空の中心という意味)」「一つ星」「北の明星」「目あて星」「方角星」など、海外でもラテン名の「ポラリス(ポール、ですね。極ということ)」「ステラ・マリス(海の星)」「ナビガトリア(航海を導く星)」などと呼ばれていました。
何百年も前、方角を正確に知る手段は今ほど多くはありませんでした。昼間は太陽がありますが、夜は気まぐれに動く月と星ばかり。そんなときに旅人や商人は、北の方角を教えてくれるこの星をどれほどすがる気持ちで見つめていたのか。そう考えると、北極星を見つめる私も少し真剣になってしまいます。
実はこぐま座にもひしゃくがいます(というか、ひしゃくの形がこぐま全体です)。北極星から柄がのびて、七つの星でひしゃくの形が作れるんです。暗い星が多いですが、分かりやすい形なので暗いところでぜひ試してみてくださいね。ひしゃくの升部分が、こぐまの胴体です。さすがにこちらには頭や手足はないようです。せかせか動き回るこぐま。尻尾の先を軸に毎日ぐるぐる回っているから、遠心力で尻尾も心もち伸びてしまっています(笑いをとろうとしているのではなく、本当にそういう設定なんです)。そんな可愛い姿を想像していただければ、今日のブログは大成功でございます。

というか、長くなりすぎた…。くまの話だとこんなに続くのか。
あの、本当はおおぐま座とこぐま座にまつわるギリシャ神話の話をしようと思っていたのです。とても切ない物語。
というわけで、すみません。二回に分けます。近日中にアップいたしますので、よろしければもうしばらくお待ちくださいませ。

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雪はあっという間に溶けました。よかった。
明日もいい一日になりますように!

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