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2011年5月17日 (火)

沖縄、いちごいちえ (57)

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今話題にしている桑名はここ。(これはJRだけれど、同じ構内に近鉄の駅もあるのよ)

今年の元旦早々、うっかり特急に乗って来てしまった駅だ。不吉な予感。
※もちろん、桑名自体に罪はありません。念のため…。

とはいえ、この時の私はそんなことすっかり忘れていた。
降りる駅を確認した安心感で再び読書を始める。ちっとも読み終わらない『自省録』。いやその、内容はとても面白いんだけど、翻訳が読みにくくて…。

自省録 (岩波文庫)

それから、マルクス・アウレリウスの気にする部分の細かさに少々辟易していたというのもある。たかが「遅刻」に対する非難が長い長い。そんなに理屈つけなくても、駄目なものは駄目でいいじゃん(それでは哲学にならないし)と頭がこんがらがってくるくらい。
マルクス・アウレリウスといえば、古代ローマの五賢帝の一人。広大なローマを見わたして、さまざまな情報からその時々で最善の策を講じることを求められる皇帝だ。こんなに細かいことばかり気にしていて、仕事になったのだろうか。いえ、大きなお世話ですけど。
じゃあつまらないかというと、不思議なことにそうでもなくて。「哲人皇帝」という異名から、勝手にもっと清廉潔白な感じの人を想像していたのだけれど、予想外の人間臭さに、逆に好感。しかも本にするならどんな自分を見せるんでもよさそうなのに、あえてこの姿。面白い人だなあ。

…と本の世界に入り込んでいたら、あっという間にアナウンス。

「間もなく~、くわな~、くわな~」

えっ、もうですか?

慌てて荷物をまとめる。網棚の上からキャリーバッグをおろして、ハンドバックにこまごましたものを詰めて、急いで出口に。ちょうど電車が駅にゆっくり停まるところ。間に合った。

キャリーバッグを車両からホームに出して、ほっとしながら車内を振り返る。その瞬間、私の目に飛び込んできたのは……

座席にかけ忘れたままになっている自分のコートだった。

えええっ!何してるの私!?
もうこの時点でパニックである。ダッシュで車内に戻る。座席のコートをひっつかみ、再び出口に戻る。この間、妄想の世界では自分の動きがスローモーションだ。夢の中で走っているときのような、思っているほど早く動けない、もどかしい気持ち。でも実際には、ここ数年見ないくらいのスピードで走っていたはず(迷惑)。事態は一刻を争うのだ。もう必死。

しかし、一歩遅かった。目の前で、無情にも電車のドアが閉まってしまう。そして、ゆっくりと走り出す――ホームにキャリーバッグを残したまま。

(つづく)

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近所の公園で見つけた可愛いお花。何だろう。

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妹が差し入れてくれたブリ大根。お、美味しすぎる!

人とのつながりを再認識した今日。こんな私を見守ってくれる人もいるんだなあ。もっときちんと生きなければ。

明日もいい一日になりますように!

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コメント

見た見た、ぶりだいこーん!これほど素晴らしい物を差し入れる妹も素敵だけれど、そのことに、こんなにも感謝している姉も美しい~。私も姉妹になりたかった?

あはは^^ありがとうございます♪
いやぁ、私と姉妹になったらブリ大根作らされてしまいますよ~^^;

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