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2011年8月28日 (日)

8月の星空(3)

Index01

皆さん、こんばんは。
あっという間に8月も終わろうとしています。
暦の上ではもう秋なのですが、せめて「夏休み」が終わるまでには、と駆け込みでの紹介です(お気づきでしょうが、くまぼぼは夏休みの宿題完全に最後の1週間で追い込み派でした…)。

夏の大三角

今日はこちらを紹介いたします。
夏を代表する3つの星座の一等星を結んだものです。今の時期なら、夜の8時頃には頭の真上に見えています。ぜひ上の星図と照らし合わせてみてくださいね。

一つずつ見つけてみましょう。
まず一つ目は、真上を見ておそらく最初に目に入る一番明るい星です。白っぽく輝いているその星は、こと座ベガ織姫星です。
次にベガから南東(左下)の方へを視線を下ろしていくと、わし座アルタイルが見つかります。こちらは彦星です。
一度視線をベガに戻して、ベガから東の方へ視線を伸ばしていくと微妙に明るいはくちょう座デネブが見つかります。
この3つで、「夏の大三角」です。冬や春の大三角が正三角形に近いのに対し、夏の大三角は直角三角形に近い形をしています。ベガの角が直角で、デネブの角が60度、アルタイルの角が30度という感じで、三角定規を思い浮かべて探すと見つけやすいかもしれません。

さあ、見つかったでしょうか?
それでは、一つずつ、もう少し詳しく見ていきましょう。

Dscf1598

まずはこと座から。(写真、縦にしてしまったので見にくいかな?真上だと、これに近い配置になるんです)
こと座はとても小さな星座です。ベガを見つけたら、そこから小さな正三角形を作り、さらにそこから平行四辺形を作ります。本当に綺麗な平行四辺形ですよ~。

Dscf1595

とはいえ、そこからこの竪琴の形を想像するのは難しいですね…。平行四辺形の部分が、「ぽろりん♪」とするところです。
ギリシア神話では、これは音楽の神アポロンが吟遊詩人オルフェウスに与えた竪琴の姿なのだそうです。

Dscf1604

続いては、わし座です。
アルタイルはわしの頭、そこから上下に翼を広げています。暗い星ばかりなので、ちょっと苦しいかもしれません。

Dscf1597_2 

さらに苦しいのは、この星座絵。この男の子、どこから出てきたの!?
うーん、難しい…。
ギリシア神話では、これは美少年ガニメーデスを見初めたゼウスが、彼をさらうために変身した鷲の姿だと言われています。そしてガニメーデスは秋の星座みずがめ座でもあります。なんと二つの星座に同時出演。すごいです。

さて、この2つの星は、前述のとおり七夕の織姫星と彦星にあたります。
今更お話するまでもないほど有名な物語ではありますが、夫婦だった織姫と彦星は、川の両岸に引き裂かれたのでした。実際の空でも、ちゃんと天の川の両岸に2つの星が見えていますね(ちょっと彦星は川の中に入っちゃってるけど)。来年の七夕にはデートできるといいのですが。

ちなみに、この七夕伝説は奈良時代に中国から伝わったものです。中国由来のものも含めて、和名も多い星です。
・ベガ(織姫):織女(しゅくじょ/たなばたつめ)、棚機(たなばた)、さきたなばためんたなばた織り子(おりこ)女夫(みょうと)など
・アルタイル(彦星):牽牛(けんぎゅう/ひこぼし)、犬飼(いぬかい)犬かいさん犬引き星いんこどん牛かい星あとたなばたおんたなばたなど

今調べながら書いていて驚いたのですが、「たなばた」って、機織りから来ている言葉なんですね。知らなかった…。
「さきたなばた」「あとたなばた」は、織姫の方が早く上ってくるところから来ている別名、「めんたなばた」「おんたなばた」は、女性・男性ということですね。
「犬」が入っている別名は、日本古来のもののようです。

Dscf1599

最後に、はくちょう座です。
デネブは、夏の大三角の中では最も暗い星です。この星が白鳥のお尻。ここから綺麗な十字が描ければ、白鳥の姿の出来上がりです。

Dscf1596

ギリシア神話では、大神ゼウスが恋人レダに会いに行くときに変身した白鳥の姿だと言われています。そして、覚えていらっしゃるでしょうか。そのときに生まれた子供が、ふたご座のカストルとポルックスなのです。

さて、はくちょう座の話をもう少し。
十字がとても綺麗なはくちょう座、南半球の南十字星に対して「北十字星」という別名もあります。
今の季節は夜中にかけて空の高いところに見えているのですが、季節がめぐってクリスマスの時期、夕方ごろに西の空を見るとちょうど十字が地平線上に立っているんですよ。冬は今の季節よりも空気が澄んでいて、一つ一つの星がキラキラ輝いています。キリスト教徒というわけではないのに、ちょっと敬虔な気持ちになってしまう瞬間です。よかったら見てみてくださいね。

もう一つ、はくちょう座の胴体の星の明るさの話(つまり十字の縦長の線)。
まず、お尻の星がデネブ、1等星です。次に、くちばしの星アルビレオ(これは二重星で、望遠鏡で見ると青と金色の星がすぐ近くに見えます。本当に綺麗で、大好きな星です!)は2等星。二つの真ん中、つまり十字の中心の星は3等星。さらにその星とアルビレオを結んだ中央にある星は4等星、その星とアルビレオの間にある星は5等星なのです。
このことが星空の明るさ調査に使われることもあります。星空の明るさ調査(私がやった時には「最微等級調査」と呼んでいました)では、各観測地点で空の何等星まで見えるかを調査します。はくちょう座は一つの星座のしかも一つの線上に1~5等星まで揃っているので、調査対象として適切なのです。
高校生の頃、この調査のためにひたすらはくちょう座をにらんでいたことを思い出して、懐かしくなったのでした。

**

星座一覧表、全然埋まらない…。いつまで続くんだろうこの連載。
めげずにがんばるぞー!(一人で無意味に気合い)

明日も幸せである様に♪

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