【本カフェ】海底都市
夕方の空にぽっかりお月様。
おろし海老天ぷらうどん。海老天がプリプリで、幸せ~。
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海野十三、次々読んでいます。
昨日から読み始めた、『海底都市』。
戦後すぐ(たぶん1948年出版?)の本とは思えない時代設計と描写。「21エモン」の世界を見ているようだ(もしかすると藤子・F・不二雄は子供の頃にこの本を読んで影響を受けていたりして、なんて妄想)。
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僕は、まるで催眠術にかかりでもしたような状態で、廃墟の丘をのぼっていった。
あたりはすっかり黄昏れて、広重の版画の紺青にも似た空に、星が一つ出ていた。
(中略)
悪寒が再び僕の背中を走りすぎた。
僕はポケットに手を入れると、紙をひっぱりだした。それは四つ折にした封筒だった。その封筒をのばして、端をひらいた。そして中から用箋をつまみ出して広げた。
その用箋の上には次のような文字がしたためてあった。
――君は九日午後七時不二見台に立っているだろう。これが第二回目の知らせだ。
これを読むと、僕はふらふらと目まいがした。今日は九日、そしてうたがいもなく僕は今、この手紙にあるとおり不二見台に立っているのだ。ふしぎだ。ふしぎだ。ふしぎという外はない。
僕は一昨日と昨日とふしぎな手紙を受取ること、これで二度であった。その差出人は誰とも分らない。僕の知らない間に、その手紙は僕の本の間にはさまっていたり、僕の通りかかった路の上に落ちていたりするのだ。その封筒上には、僕の名前がちゃんと記されており、そして注意書きとして「この手紙は明日午後七時開け」と書いてあったのだ。
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書いていてもドキドキ。これからどうなるのかしら。
この「ふしぎ」が解けるとき、主人公はさらに「ふしぎ」な世界に連れて行かれる。今の私はまだそのふしぎな世界の中にいて、この後どこに連れて行かれるのかわからない状態(そんな段階で書き始める私)。続きが楽しみだ~。
明日も幸せである様に♪
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