さいごの日
さっきうっかりソフトバンクの柴原選手の引退セレモニーを見てしまって、涙で仕事にならなくなっているくまぼぼです。こんばんは。
(巻き込もうと、動画を貼り付けてみる…悪人)
なんだよー。めちゃくちゃいいセレモニーじゃないか。本当に選手からもファンからも愛された人だったんだなあ。私もとても好きだったよ。15年間、お疲れ様でした。
この時期になると毎年言っている気がするけれど、ここ数年「引退」という言葉が強く感じられるようになってきた。
身体は必ず衰える。ある程度までは工夫や頭の働きで乗り越えられても、いずれは追いつかなくなる日が訪れる。最後の日は必ずやってくる。スポーツ選手だけじゃない。私にも、必ず。その日を私はどんな気持ちで迎えるんだろう。誰に送り出してもらいたいのだろう。
最後の日(最期かもしれない。自分でもはっきりこの二つをわけられずにいます)のことを、いつもどこかで考えている。
そういう意味なら、国も一緒なのかもしれないなあ。
というわけで本の話。10年近くかけて読み続けてきたこのシリーズ、ついに今日から最終巻に入った。
歴史には、進化する時代があれば退歩する時代もある。そのすべてに交(つ)き合う覚悟がなければ、歴史を味わうことにはならないのではないか。そして、「味わう」ことなしに、ほんとうの意味での「教訓を得る」こともできないと信じている。
ポエニ戦役の時代、共和政から帝政への移行期、パクスロマーナ、五賢帝時代…。ローマにもたくさんの「進化する時代」があった。とはいえ、ローマは常に進歩を続けたわけではない。何度も混迷期もあった。様々な理由で足腰が丈夫な時期には、混迷しても立ち上がれただけ。
この数巻前くらいから立ち上がれなくなったローマは、坂道を転げ落ちるように「退歩」していき、あっけないほど簡単に消えていく。その様は読んでいてとても辛かった。できれば目を背けたいくらい。でも、これも最後の日に向かっていく姿なんだ。「覚悟」をもって、最後まで読み続けようと思う。
(ちなみに、西ローマ帝国には「最後の日」はない。悲しいことに、特筆すべき事件もないまま終わったのが西ローマ帝国なのだ)
明日も幸せである様に♪
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