ピンチはチャンス

私の家は、父の事務所を兼ねている。
普段はほとんど事務所として使われておらず、父が家に入ることもほとんどない。FAXや郵便物が届いたときにふと思い出す程度。
しかし、半年に一度くらいイベントがある。それは、監査。
監査役の方が家に来て、居間で1時間ほど父と話をしていくのだ。居間で。

で、半年に一度だからいつもすっかり忘れたころにその日は来る。今回も、今日父から言われて初めて思い出した。

「そういえば、来週の月曜日、監査だから」

来週の月曜日。4日後。監査。居間で。居間で。

居間で……。

どどどうしよう！？

パネルが大きすぎて、パネルを傾けずにはドアを通すこともできない。目立たないように布でもかぶせて…って、畳1畳以上の大きさの布、目立ちすぎるでしょ。（しかも、布をかぶせる作戦は、外す時にピースごとどこかに行くというリスクがあるので恐ろしい）
いやもう完成させればいいじゃないかって思いますよね？私も思います！いつまで置いておく気なんだ。この機会に作っちゃえばいいじゃないか。
でも、日曜日までパズルに割ける時間はほとんどないのです。どうするんだ自分。窮地だよ。いやもう、監査の人も「大きなパズルですねえ！」とか笑ってくれるかもしれないよね。大丈夫かもしれないよね。大丈夫なわけないよね。あははははー。（壊れた）

プリンを食べて深呼吸。

ほら、昔の人は「ピンチはチャンス」って言ったじゃない。きっとこの窮地から何か素晴らしいことが起きるにちがいないのだわ。
ピンチはチャンス！（言いたいだけ）

明日も幸せである様に♪