笑っていた
うたた寝していたら、彼女がいた。
本当は今日も心の底で重たいものを引きずっていた。
夕べは、布団の中で自分の罪が次々によぎった。関係ない罪まで全部。
何とかしようと思ったのに何もできなかったことよりも、一度はつかんだ手を自分の意志で離したことの方がずっと重い。
結局離してしまうなら、どうして最初に手をつかんだんだ。そんな力もなかったくせに、どうしてできると思ったんだ。
あの人もこの人も平和に生きていたのに。私がぶち壊した。それが言い過ぎなら、ぶち壊すきっかけを作った。
こんなこといつも思っているわけじゃない。こんな気持ちはもうたくさんだ。2月なんて早く終わってしまえばいいのに。むしろ、二度と来なければいいのに。
実家の近くを歩いていたら、ばったり彼女に会った。
「あれーっ、久しぶり!」と声を掛けると、「お茶でもしたいけど、ちょうどそこの喫茶店で書き物をしようと思っていたの。一緒に行く?」と誘われた。
歩きながらも弾むおしゃべり。その途中で思い出す。
「そうだ。誕生日おめでとう!」
その瞬間に彼女が見せた不意を突かれた顔、そしてこぼれる笑顔。
笑ってくれてほっとした。あの頃に戻った気がした。
次に会う時には、私ももっと笑えますように。
その瞬間に彼女が見せた不意を突かれた顔、そしてこぼれる笑顔。
笑ってくれてほっとした。あの頃に戻った気がした。
次に会う時には、私ももっと笑えますように。
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