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2014年4月29日 (火)

誤魔化したくなる

某旅行代理店の手配ミスからの不祥事ニュース(きっと初めて書く時事ネタ)。

ニュースへの反応を見ていると、かなり辛辣な批判で埋め尽くされている。もし自分が生徒の立場だったら、やっぱり信じられない気持ちと怒りでいっぱいになったんだろうなあ、とは思う。

でも、もし自分がその社員だったとして、自分なら絶対にミスをしないか、そして、ミスをしたと気付いた瞬間に「何とかこのミスを誤魔化せないか」と1ミリも思わないか…と自問する。どう考えてもNOだ。そして、「誤魔化したくなる衝動」を実行に移すかどうかを決めるのも自分の正義感なんかじゃなくて、もっとしょうもない色んなことになる気がする。その時の自分が疲れて心が折れていないか、体調を崩していないか、ミスを責め立てるような上司はいないか、うまく(と少なくともその瞬間は思えるような)誤魔化す方法を思いついてしまったか――とか。

少なくとも、会社員時代の今以上にダメ人間だった自分は、実際に結果が出ないときにここには書けないようなことをして誤魔化したこともある(法律に触れるようなことではありません、と念のため書いておく)。とても、他人事として今回の社員を上から責め立てる気にはなれない。

そもそもミスをしたり結果が出ないときは、きっと心も体も弱っている。そんなときに、自分がおかしな方向に行かないように引っ張る力を持っているのはきっと気持ちじゃなくて、そうできるようなシステムや具体的な対策なんだろうなあ。いいことも悪いことも口にしやすいような普段からの関係づくりとか。元気な時の綿密な計画作成とか。
……あまり思いつかない。まずい。今のうちにもう少し考えておこうっと。

余談ですが、「誤魔化す」って当て字なんですってね。本当は「護摩」+「かす」または「胡麻菓子」が語源なんだとか。(「これは護摩ですよー」とごまかしたエピソード、または「胡麻胴乱」とという中が空洞のお菓子を見かけ倒しのたとえに使ったもの)「誤魔化す」、字を見るだけでそうだよねえと感心していたのに、当て字だったのかー。

明日も幸せである様に♪

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コメント

私、自分がダメ人間なので、ミスをした人の立場でしか物が考えられません...(^^;)

どうすればよかった、どうすればいいなんてこともまったく思いつかなくて、ただひたすら、わちゃーつらいなあ...と思うばかり...(>_<)

私の場合はミスそのものよりも、自分にミスを誤魔化そうとする傾向のあることの方が辛いので、

>ただひたすら、わちゃーつらいなあ...と思うばかり...

そんな先生なら少なくとも姑息な誤魔化しに走ることだけはないんだろうなあと、不謹慎ながら羨ましく思ったりもしています^^;

その後見ていたニュースでは、誤魔化すという言葉は使わず「会社の人に報告して皆で解決する⇔自分一人で何とかしようとする」の二者間の選択、という話が出ていました。今の若者は、後者の方がハードルが低い傾向がある、と。世代間の傾向までは何とも言えませんが、少なくとも私自身はまったく同じ選択をしてしまう、してしまいたくなるなあ、と思ったのでした。辛い…(>_<)

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