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2014年7月28日 (月)

久しぶりすぎる読書日記 できそこない博物館

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接骨院が終わったら、何だかざわざわする空。帰る気分になれないから、本を買って近くのパスタ屋さんにご飯を食べに行こう。

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本を買ったらくじ引きで駄菓子が当たった。わーい!

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できそこない博物館 星新一

最近家にあった星新一さんの短編集をふと読み返していたら、そのあとがきで紹介されていて、気になっていた本。
帯にある通り、星さんがご自分でためていた膨大なアイデアメモのうち形にならなかったものを解説付きで紹介したもの。
子供の頃星さんの本が大好きででひたすら読み漁っていたけれど、その頃はこの本の存在に気付かなかった。でも当時はこういう本を面白がれなかったかもしれない。

ここに載っているアイデアは、どれもとっても面白い。このままショートショートになりそうなのに。ショートショートとしてできあがったものを読みたかった。そんな風に思ってしまうくらい。

 …私も平凡なバリエーションを、ずいぶん考えついている。メモをしてから、これは使えぬと気づく。メモをしないのも含めれば、九十パーセント以上にもなるだろう。
 しかし、そういうのは作品にしなければいいのだ。そこが作家というわけである。私は他の分野の仕事をあまり知らないが、彫刻家など、作ってはこわし、作ってはこわしをくりかえしているのではなかろうか。そして、第三者から見て、どこが悪いのかわからぬのが多いのだろう。そのあげく、自己の許せる水準以上のものを残す。作品とは、そういうものなのだ。

でも、私のような素人がそう思うものも、プロにとっては「自己の許せる水準」に達していない。
締切がなければ、何十年でもかけて自分が一番納得できるものを作り出せばいい(それで本当によりいいものができるかどうかは別問題だけど)。
でも、お金をもらうプロである以上、必ず締切はある。その枠内で、どこまで妥協せずに取り組めるか。仕事として恥ずかしくないものがどれだけできているか。私自身、いつも意識していることだったけれど、いや、意識しているつもりだったけれど、もう全然足りないんだなあと正座してしまった。
どこまで自分をあきらめないでいられるか。次はできるのかという不安とどこまで逃げずに向き合えるのか。「前回と同じことをやればこなせるでしょ」という慢心を持たずにいつまでいられるのか。
夜中に、ただただ反省。今日は少し仕事量を抑える日のつもりだったけれど、今からやろう。

子供の頃、星さんの本を読んでとにかくわくわくした。いくらでも読めると思ったし、いくら読んでもなくならないことに脅威までも感じた。
ハタチ前後、食傷気味になって星さんとは距離を置くようになった。パターン化された(と思い込んでいた)ストーリーを斜めから見たこともあった。
そして今、1000本以上の作品という重みをようやく実感しつつある。誰よりも続けること、誰よりも量を増やすこと。それは決して簡単なんかじゃないんだ。
作家が夢だった私が人生で最後まで書きあげた小説は、5作。たったの、5作。すごいよ、1000作(以上)。どこまで高いの。

明日も幸せである様に♪

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