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2016年1月 7日 (木)

すりガラス

2年前に電子書籍で2冊の訳書を出版させていただいた。この本、半期ごとに売上の連絡をいただける。
とはいえ、ここのところは半年の合計が10冊くらいという、寂しい状態。というかむしろ、500円くらいに値上がりしたこの電子書籍を買おうという人が10人もいることに驚いてしまう。
だって、買います?知らない人の訳した500円の本。私なら、特に『フランダースの犬』なんていくらでも選択肢があるんだから、500円払うなら別の本を選ぶ(いや、実際7冊くらいが『イエレン議長』の方だったかも)。そう思うと、巡り合えた10人全ての方にお礼を言って回りたい気持ちになる。

その売上報告(2015年2~7月)が、夕べ送られてきたので開いてみると。
『フランダースの犬』85冊
『イエレンFRB副議長公聴会スピーチ全文』37冊
えええええ!なにこれ、どうしちゃったの!?

その疑問をそのまま翻訳会社の方に伝えると、次の返信が来た。
売上がキープできるのは、「フランダースの犬」の名作としての価値ということもあるとは思いますが、もしも売上につながる要素があるとしたら、昨年の5月23日に劇場公開された「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」の影響でしょうか。
天才バカヴォン…。サイトをのぞいてみると、なんかすごくダメ映画の雰囲気で面白そう。本当にこの映画の影響なんだろうか。それって震えてしまう展開。

過去に私が出版したことがあるのは自費出版の小説だけで、「印税」を受け取ること自体が今回初めて。だから紙の出版物との比較なんてできないんだけど、本当は最初のうち、刷った数じゃなくて売れた数の分しか収入がない(しかも本の単価も印税率も低いので、とても仕事にできないような収入にしかならない)ことをなんてシビアなんだと思っていた。
でもこのシビアな数字、だんだん癖になってくる。この半年で100人以上の人が「面白そう」と思って手を伸ばしてくださった。すりガラスごしに見えてくる読み手の影。多すぎない人数だからこそ、つかめそうに思えるその姿。この122冊は、ちゃんと1人1人のデバイスに届いた数なんだ。購入したことを後悔した人が少ないといいのだけれど。読んでよかったと思ってくれる人が1人でもいたら本当に感動するんだけど。

その後すっかり出版翻訳からは縁遠くなってしまったけれど、またどこかで何かの形で関われたら嬉しいな。そのときにいいものが作れるように、もっと精進せねば。

明日も幸せである様に♪

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