ほとばしる情熱
この本、面白いです。
シュリーマンって、トロイ戦争が神話じゃなくて本当にあったことを遺跡を発掘して突き止めた人でしょ、くらいの認識で読み始めたんだけど。
子供の頃に仲良くしていた女の子と将来結婚して一緒に発掘しに行こうって約束していたのに、父親のスキャンダルが原因で家族ごと疎遠になって、それなら立派な大人になれば誰にも文句を言われないだろうと猛勉強して、商人としてひと財産を築く…みたいな話がいきなり出てきて面食らう。あれ、読む本間違えた…?
シュリーマン先生の語学習得方法。「その方法は簡単なもので」とか書いてあるけど、全然簡単じゃない。
言いたいことを実際に書いて、それを毎日先生に添削してもらって、翌日までに暗誦できるようになっておく。あと、並行してその言語の本を1冊読んでおく。
この方法でシュリーマンは英語やフランス語から始めて何十ヵ国語も習得して、最後は古代ギリシャ語まで極めてしまう。
商売も、街ごと火事という大惨事も乗り越えて、順調に規模を拡大して計画通りにひと財産築く。
そこまでがんばったのに
いざ求婚しようとしたときには、相手の女の子はすでに結婚していたという悲劇(「(求婚の)数日前」って書いてあるけど、それはさすがに盛ってませんか?)。
そのまま失意のまま旅路に出て、中国や日本も訪れている。
トロイアの発掘を始めてからも、彼の情熱は止まらない。
神話通りの川を見つけたら感激して、水を飲みまくって何度も熱病になったりしている。何度も……?
自伝ってこういうことまで書いちゃうのね。
(この本は、正確には妻とその知人が本人の文章をまとめて作ったもので、地の文はシュリーマンのものではないんだけど)
トロイアを掘り当てたら満足するのかと思いきや、今読んでいるところではまた別の場所を掘り始めています。
走りに行った先で、桜が少しだけ花開いていた。
マスクはとりあえず、寝るとき用の薄い絹マスクを試している。思ったよりだいぶいい!
夜散歩に出かけたら、金星と月。
■読書ログ■
・和書12:『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo・著、かんき出版、オーディオブック→2巡目
・和書13:『リベラルアーツの学び方』、瀬木比呂志・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、電子書籍
・翻訳書8:『古代への情熱 —シュリーマン自伝―』シュリーマン・著、関楠生・訳、新潮文庫、紙の本
・洋書3(自己啓発・ルポ):紙→読み終わったけど、これから再読。
明日も幸せである様に♪
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