引きずり下ろしたい癖
最近読んだこの本。(『「受け流す心」をつくる3つのレッスン』)
あちこちで心に刺さるアドバイスが書かれていたんだけど、図らずも自分の思考の癖を知ってしまった部分があって。
各章の冒頭に現状と目標を示してくれる漫画が載っているんだけど、「自分と他人を比較して落ち込んでしまう、という時」という章(P78)で事件は起きた。
この1コマ目を見た私は、次のコマを見る前に「NG」ではないのがどういう状態なのかを無意識に想像していた。
「こうやって完璧なように見える人も、よくよく観察してみたらダメなところもある。
比べて落ち込んでもしょうがないから自分を認めてあげて」
みたいなアドバイスが来るかと思ったのだ。
いやいやいや、と思った皆さん、その感覚は正しいです。
答えはこちら。しゃらん。
えええええええ。「『くらべる』のではなく『見習う』」ですと!
私も人と自分を比べて落ち込んでばかり。
比べたって仕方ないよという自覚はあったけれど、そういうときに目指してきたのはどうやら「比べた相手を自分の高さまで引きずり下ろす」ことだったらしい。
「私も同じ高さに行くにはどうすればいいのかしら」
なんて考えたこと、たぶん一度もなかったよ。ひえーっ。
優越感と劣等感…!痛すぎる、耳と胸が。
きっと他にも、そこらじゅうにこういう思考の癖があるんだろうなあ。恐ろしい。
バドミントンで後ろに下がるとき、本当に前を向いたまま真後ろに下がったら危ないしスピードも落ちる。
だから1歩目で横向きになって反復横跳びみたいな形で下がるのが正しいらしいんだけど、私は試合になると、わかっていても後ろ向きにバタバタ走ってしまう癖がどうしても直らない。
下がったあとで「またやっちゃった…」とくよくよしていたら、うまいベテランさんが「大丈夫」と言ってくれた。
「加藤さんはちゃんと気づいているから。気づいているのといないのはまったく段階が違うんだよ。気づいているなら必ず変われるから大丈夫!」
本当にほっとしたし嬉しかった。
今日のバドミントンでもやっぱり後ろ向きに走っちゃうんだろうけど、大丈夫と言ってもらえたから信じて頑張ろう。
……と同じことが思考の癖にもあるといいなあと思う。
「気づいているのといないのは段階が違う」という話が、今回の件にも当てはまってほしい。
自分と違う人に対して優越感を持ったり引きずり下ろしたくなったりするのか、「見習う」姿勢を持つのか。
その違いって、性格がねじ曲がっているかどうかじゃなくて単なる思考の癖だと思うから。
「気づいたなら変われる」といいなあ、本当に。
■読書ログ■
・和書98:『完全保存版 できる人の英語勉強法』安河内哲也・著、KADOKAWA
・翻訳31:『カウントダウン 世界の水が消える時代へ』レスター・R・ブラウン・著、枝廣淳子・監訳、海象社、紙の本
・翻訳34:『心がヘトヘトなあなたのためのオックスフォード式マインドフルネス』ルビー・ワックス・著、上原裕美子・訳、双葉社、電子書籍
■勉強ログ■
・NHKラジオ講座:1時間14分
君にいいことがあるように 今日は赤いストローさしてあげる♪
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