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2022年12月

2022年12月31日 (土)

振り返り②

ちゃんと②が書けてる笑!
今日は今年読んだ本の話。

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今年は189冊。昨年より少し減ったけれど、洋書や固めの翻訳書を積極的に選んだから、感覚的にはかなり読んだ気分。
その中で特に気に入った本をタイトルだけ挙げまーす。
※洋書は仕事に関係する本もあるので割愛。

<和書>

No. 書籍名 著者 出版社
1 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法 安藤昭子 ディスカヴァー・トゥエンティワン
2 ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか? 金田一秀穂 マガジンハウス
3 「聴く力」 磨けば人生うまくいく! 船見真鈴 マガジンハウス
4 東大と野球部と私――勝つために大切なことは何か 桑田真澄 祥伝社
5 持続可能な資本主義 新井和宏 ディスカヴァー・トゥエンティワン
6 自分を育てる方法 中竹竜二 ディスカヴァー・トゥエンティワン
7 科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全 堀田秀吾、木島豪 ディスカヴァー・トゥエンティワン
8 #真相をお話しします 結城真一郎 新潮社
9 世にも美しき数学者たちの日常 二宮敦人 幻冬舎
10 大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 幻冬舎
11 ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれている 牧大介 木楽舎
12 恐ろしき通夜 海野十三 オリオンブックス
13 あなたの夫は素晴らしい人だと叫びたくなる 渡辺千穂 マガジンハウス
14 他人に興味が持てない人の処方箋 人間関係がうまくいく方法 ライフスタイル編集部 SMART GATE Inc.
15 ビジネスの「神髄」が身につく! 経営学 無敵のメソッド70 鈴木竜太・監修 PHP研究所
16 1週間に1つずつ。いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣 鈴木知世 ディスカヴァー・トゥエンティワン
17 取材・執筆・推敲――書く人の教科書 古賀史健 ダイヤモンド社


<翻訳書>

No. 訳書名 原著者 訳者 出版社
1 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル・パーキンス 児島修 ダイヤモンド社
2 ペドロ・マルティネス自伝 ペドロ・マルティネス、マイケル・シルバーマン 児島修 東洋館出版社
3 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる ビル・ゲイツ 山田文 早川書房
4 プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年 アン・ウォームズリー 向井和美 紀伊國屋書店
5 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド 有枝春 ディスカヴァー・トゥエンティワン
6 クララとお日さま カズオ・イシグロ 土屋政雄 早川書房
7

モモ: 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語
※Audibleで再読(聴?)

ミヒャエル・エンデ 大島かおり 岩波書店
8

春にして君を離れ
※Audibleで再読(聴?)

アガサ・クリスティー 中村妙子 早川書房
9 ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ 友廣純 早川書房
10 The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ リチャード・ハース 上原裕美子 日本経済新聞出版
11 戦争は女の顔をしていない スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 三浦みどり 岩波書店
12 ファスト&スロー:あなたの意思はどのように決まるか? ダニエル・カーネマン 村井章子 早川書房
13 統計で騙されない10の方法 ティム・ハーフォード 上原裕美子 日経BP
14 行動経済学の逆襲 リチャード・セイラー
遠藤真美 早川書房
15 ストーンサークルの殺人 M・W・クレイヴン 東野さやか 早川書房


挙げてみると、全体的に翻訳書のほうが衝撃を受けた本が多かったなあ。
Audibleで再読した2冊は新しい楽しみ方を知ったし(教えてくださってありがとうございます!)、『失敗の科学』はこの手の本では珍しく読みながら目が潤んでくる瞬間があった。小説3冊(6、9、15)は、テーマは全然違うけど、前半の丁寧な描写から後半一気にたたみかけて最後は静かに終わるという流れが似ていたかも。
戦争は女の顔をしていない』は恐ろしい本だった……。第一次世界大戦中の話だけど、今のウクライナ侵攻と重ね合わせて読んでしまうよね。
直接訳者様を存じ上げている本は訳し方に目が行ってしまって内容だけを語るのが難しいけど、どれもさすがでした(うっとり)。その中であえて1冊挙げるなら『統計で騙されない10の方法』かなあ。今年この手の本を結構読んでいたので知識は増えていたんだけど、それが全部ひっくり返される感覚が楽しかった。

でも、今年の1冊はやはり『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』でいこうと思います。
私の傷口をえぐる力も、もやもやした1年を振り払う力も一番だったかと。
これは本当に、今年出会ったからよかった本なのだと思う。

読むのが遅いのであまりたくさんは読めないけれど、来年もできるだけいい本に出会って幸せに浸りたいです。

というわけで、今年最後の更新です。
ここ数年すっかりまだらな投稿になっているのに読んでくださっている方々、本当にありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
いい一年になりますように!

2022年12月30日 (金)

振り返り①

とりあえず今年中に納品する仕事はすべて手を離れたので、ここでいったん仕事納めとしようと思います。
「①」なんて書いちゃって、果たして②はあるのか?って感じだけど、まずは今年の仕事を振り返ってみます。

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(今更だけどクリスマスケーキ。5号を2人で食べきったよ・・・)

今年は新たな方向性を模索し始めたけれど、いきなりうまくいくわけもなく七転八倒した年だった。
自分の実力不足を改めて痛感したり、メンタルの上下動に振り回されたり、体の痛みに苦しんだり。
悩みすぎて「やりたいことって何だ」から「生きるって何だ!」くらいまで迷走していた。……じゃなくて、今まさに迷走している。

スコア付けなら何も悩まず楽しいだけなのに。
夏の甲子園、まだスコア付けしています。全然終わらない……春になっちゃう……)

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今年はこんな感じになりました。
リーディングが少ないなあ。途中で挫折した本(はここに含まれていません)が結構あるのがつらい。
そして、全体の仕事量も前年からだいぶ減ってしまった。「減ってもいい」と思っていたはずなのに、いざ減ると動揺しまくって新規開拓したりしている。ああ迷走。
とはいえ、不安を感じる収入になってきたのはたしかなので、来年は仕事量自体は落とさず、でも読む洋書の数は本当に増やしたい。来年の今頃、リーディングの年だったと言えるくらいに。
母数を増やさずしていい本に巡り会おうなんて虫のいい話はないんだから。

どんよりばかりで終わるのも何なので、最後にちょっと自慢。

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自力でガントチャートもどきを作ったよ。めっちゃ頑張った!
来年はこれで案件管理するんだ。
条件付き書式に知らない関数をだいぶ盛り込んだので、エラーが出たらもう対処できないけどー。

明日も幸せである様に♪

2022年12月18日 (日)

寒さと痛みの狭間で

寒すぎませんか……。
もこもこの部屋着の上からポンチョに近いカーディガンを着て、ルームソックスもネックウォーマーも付けて、膝掛けまでしているのに、今の私はめっちゃ凍えている。(しかも着込みすぎて動きづらい&肩や腰が痛くなってきた)

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以前、冬はこのハンドウォーマーを付けて仕事をしていた。薄手ながら、邪魔にならないぎりぎりまで包んでくれる実力派。
こちらに色々ラインナップがあります)
ところが、ここ数年手首と親指を痛めて以来、

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常にこのサポーターを付けている。
サポーターの上からではさっきのハンドウォーマーを付けられないし、ハンドウォーマーだけでは手首を支えきれない。
そこで先週、

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オルビスでハンドウォーマーを衝動買い!サポーターの上から付けています。
今初めて使ってみて、とりあえずの感想。
・指先はともかく、全体的には問題なくあったかい。
・分厚すぎて動きにくい。マグカップを持つときちょっと怖かった。
・身に付けているものの重さが増えて、ますます肩が凝ってきたような……。
・キーボードの入力は、まあ慣れれば何とかなるかなという感じ(今はまだ違和感)。
・外出先で手袋代わりにも使えそう。

悩ましいけれど……。
仕事で使うなら、入力しづらいくらい手がかじかんでいるときだけ使うのがいいかも。
とか書いているうちにだんだん暖まってきたー。

明日も幸せである様に♪

2022年12月12日 (月)

翻訳者とは

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『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』古賀史健・著、ダイヤモンド社

今の自分にものすごくはまる本に出会った。
Audibleで聞き終わってから電子書籍で買い直したくらい。
ライター向けに書かれた本なのだけれど、ほとんどの箇所を「ライター→翻訳者」に置き換えて読めると思う。

ハウツー本ではないし、精神論満載の本でもない。
ただ取材・執筆・推敲についてどこまでも具体的に書かれていて、それがとにかく「翻訳」にも当てはまる。

著者はまず、「ライターとは何か」と問いかける。
ライターは「書く人」ではない。映画監督が「撮る人」ではなく「映画を作る人」なのと同じく、ライターも「コンテンツを作る人」であり、「取材者」だと言う。

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そして、取材した内容への「返事」が「コンテンツ」なのだと。
ああ、これはもうそのまま「翻訳者」の定義だ。
原文(とそれ以外の調べ物)をどこまでも深く読み込んで、「本当にわかったのか」と自分に問いかける。そして、わかったことが訳文になる。

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ぎゃー、痛い。
以前、私は自分の長所を「日本語の表現力」とか軽く言っていたけれど(最近は一応自分でもその言い方に違和感を持ってきたのであまり言わないようにしているけど)それって「意匠」だけの話じゃないのか。
1冊の本を訳しきるには、確固とした「構造」が不可欠だ。原書の構造を徹底的に理解して、訳文でも土台が揺らがないようにしなければならない。
構造がぐらぐらなまま日本語の表現だけ誤魔化したところで、読者は安心して読み通せない。そもそもそんな文章を「表現力がある」なんて呼んだら、表現力さんに失礼だ。

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ここも胸が痛い。
原文も自分の訳文も読めていない。「読者としての自分が甘い」から甘い訳文ができあがる。
でも、ここには救いがある。
逆に、推敲はこう捉えられるからだ。

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読者の自分はいくらでも成長できる。
読む力はいくらでも鍛えられる。
最近、自分に読む力が足りないことを痛感しっぱなしで落ち込んでいたけれど、足りないなら鍛えればいい。

結局、ライターと同じく、翻訳者もきっと「訳す人」ではない。
読者であり、読み取った結果(返事)を発信する人。それが翻訳者なのかもしれない。

まだ2回目の通読中だから、きっともっと発見があるんだろうな。
自信を失ったときにも、根拠もなく自信過剰に陥ったときにも、この本を読み直したい。

(真面目に書きすぎて耐えきれなくなってきた……)

明日も幸せである様に♪

2022年12月 2日 (金)

誕生日プレゼント

深夜に衝動買いした子が、昨日届きました!
ハッピーバースデー自分(半月前だけど)!

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やっぱり本に直接書き込めるんじゃなくて、付箋でメモを挿入できるというもの。
メモをまとめて1つのノートにできるという説明がどこかにあった気がするので(適当すぎる)、何かしら使い道はありそうな。
書き心地はばっちりです。まさに紙に書いている感じ。画面上に手を置いていても余計な操作は一切入らないので、安定して書けます。絵も描けそう(描くの?)
この手書きの文字をテキスト化して検索とかできたら最高なんだけど、たぶん無理だろうな。

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調子に乗って付けたレザーカバーのおかげで、いい具合に傾斜も付くところもポイント高し。
画面がだいぶ大きいから、目が疲れることも少なそう。

はい、メモ機能の使い道を見つけ切れていないから、他の場所で必死に長所を探しています。
うまくやればリーディングに使えそうな気がするんだけどなあ。
とりあえず、しばらく使ってみます!

あ、12月ですね。ゴホン。
しわっす!!(ノ*´∀`)ノ

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