読書会といふもの
スーパー銭湯内のカフェでティラミス。
最近、毎月父を病院に送迎するようになって、その待ち時間を病院近くのスーパー銭湯で過ごす習慣ができた。
毎回3時間くらいかかるので、カフェで仕事している時間の方が長いんだけど。
この日は仕事前にしばらく読書ノートを付けたので、なんだか優雅な気分。
そして、優雅な読書家の方がなさる読書会といふものに、土曜日、初めて参加しました。
今住んでいる市の図書館で開催されている読書会で、昭和53年から続いているらしい。私より年上!
今回の課題書は
小川糸さん『ライオンのおやつ』(ポプラ社)。
がんで余命数カ月の主人公が、瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」で最後の日々を過ごす物語。
小川糸さんの作品自体初めて読んだんだけど、とにかくすべてがあたたかくて特に食べ物の描写が丁寧。あったかすぎるなあとも感じたけれど、読み返しているうちに、この島自体が天国だったのかもと思えてきた。
死ぬことへの恐れが少しでも軽くなるような本を作りたいというインタビューもあって、実際そういう本になっていたと思う。
人生の最後に食べたいおやつは何ですか?
なんだろうなあ。ずっと考えているけれど、思い付かない(今食べたいものならプリンかバウムクーヘンだけど、それが人生最後のおやつかと言われると……)。これは、もっと人生を総括できる段階にならないと思い付かないのかもしれないな。
……とまあ、私はそんな感想をぐだぐだしゃべったんだけど、ほかの人は全然違うところに着目していて、それがとても面白かった。
当たり前だけど、同じ本を読んでも色んな感想があるものなのだとしみじみ。
見学くらいのつもりでお邪魔したはずが、そのまま入会してしまった。せっかくの機会なので、これからも月1回の参加を続けてみるつもり。
どうしても合わないと思ったら……また考えます。
木曜日?くらいの空。ほそーい月。
明日も幸せである様に♪
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