たまには真面目な話

2022年4月 1日 (金)

春は旅立ち

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桜満開の3月31日。
くまぼぼにとっても大きな節目の日となりました。
11年近く続けてきた外仕事の最終出勤日だったのです。
オフィス自体の閉鎖という衝撃の理由で。
(以前のブログで書いた忘年会は、そのためのものでした)

会社勤めに向いていない私が(月に数日というイレギュラーな形とはいえ)これほど長く働き続けられたのは、社員をはじめとする同僚の皆さんのプロ意識とレベルの高さ、円滑な仕事のためのさまざまな工夫、そして会社の従業員ファーストな姿勢のおかげでした。
楽しかった思い出しか本当にありません。心からありがとうございました。

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全員にとっての最終出勤日ということで、たくさんの方からこんなに色々いただきました。
11年ごときで「長い」って思っている私だけど、私より長く続けてきた人の方が多かったんじゃないかな。それだけ、(少なくとも残った人にとっては)あたたかくて居心地のいい職場だったんだと思う。
誰にとっても、この後進む道が輝くものでありますように。

***

一夜明けた今でも、寂しい気持ちがこみ上げてくる。

もう二度と、5時起きして名古屋に行くことはない。
一生続けられるとまでは思っていなかったけれど、まさかここで終わってしまうなんて想像もしていなかった。
皮肉なことに、終わるとわかってから会社の人と会話できるようになった。それまで名前さえ知ろうとしなかったのに。
話してみたら、いい人ばかりだった。休憩中まで仕事するんじゃなくて、もっと前から話しかけてみればよかったのかもしれない。でもきっと、区切りがなければいつまでも知らないままだったんだろう。

あと、今回は半年近くかけてじっくり別れを惜しむことができたけど、こんなこと滅多にないはず。
今目の前にいる人や自分の健康や仕事に対しても、雑に扱いがちだけど、いつか(おそらく突然)「旅立ちの日」が来ることを胸に留めておきたい。
ずっと会えていない人にも早く会わなくては。

明日も幸せである様に♪

2021年12月31日 (金)

振り返り②:メンタル回復策_1

この間も書いたけれど、今回はいつも以上にやばかった。
たくさんの方に助けてもらっていなかったら、今頃どうなっていたかと背筋がヒヤッとする。
改めて、本当に本当にありがとうございました。
落ち込んでいる間は何をしても抜け出せない気持ちになる。
でも実際には、試行錯誤する中で効果のあったものもたくさんあったので、備忘録も兼ねてここにまとめます(と思ったら終わらなかったので、来年に続きます)。
重ための話も含まれているので、心が弱っている方は読まないほうがいいかもです。

①心療内科への通院
1年半くらい前から毎月通っています。
もともとはコロナで仕事が激減した→焦って受けたトライアルで書類落ちしまくって鬱気味だったことで受診したんだけど、ついでにかねがね気になっていた診断を受けてみたところ、軽度のADHD(注意欠如・多動性障害)だとわかりました。(ちなみに注意欠如の傾向が強め)
これはもう超納得の診断結果でした。子供時代の行動から仕事のミスまで、心当たりがありすぎる。
というか、よくこの状況でチェッカーを仕事にしようと思った(どころか偉そうにチェッカーセミナーまで開いていた)ものだ。

今は、コンサータという症状を抑える薬(とその時々の不調に合わせた薬)を毎朝飲んでいます。
なお、この治療は国や自治体の補助が受けられます。私が住んでいる市では診察&投薬がすべて無料になるので、検討中の方は一度調べてみるといいかもしれません。

ついでながら、通院し始めるまで私は「心療内科」がわかっていませんでした。「精神科」をマイルドに表現したものだと思っていたくらいで。
最近調べて知ったんだけど、全然別物です(以下はあくまで私の理解です)。
例えば鬱病の場合、深刻な鬱病によって自殺しそうな患者を医療・生活環境・学校(会社)などさまざまな面から解決しようとするのが、精神科。
一方、心療内科の目的は、鬱病が原因で起こる体の不調・病気を治すこと。心療「内科」なので、風邪薬も花粉症の薬も出ます。
私の場合はたまたま心療内科で合っていたんだけど、そうじゃないことも多いようなのでご注意ください。(本当に違う科を受診していてそれが問題という場合は、紹介状を書いてもらえるはずだけど)

主目的はADHDだけど、心の落ち込みが大きいなど別の症状が出たときは安定剤を出してもらえたりする。定期的に血液検査もあって、効果や副作用を確認してもらえるのも安心。
診察自体は短くて、私にとって悩みを聞いてもらえる場所ではない(心療内科なので)。でも、定期的に診察されているというだけで「最悪なことにはならないはず」という安心につながっていると思う。

②カウンセリング
これは今年の夏から始めました。
どん底まで落ち込んでいたときに、翻訳関係の先輩が「こういうのがあるよ」と教えてくれて。
私が利用しているのはこちら→cotree。他にもいろいろなところがあるようです。
直接出向くだけじゃなくて、オンラインや電話での相談、テキストメッセージの往復など、お好みの相談方法が選べます。
カウンセラーさんも大勢いらっしゃって、cotreeではマッチング診断で自分に合いそうな方を選ぶこともできました。
一度でやめてもいいし、何度も続けてもOK。私は月1回話を聞いてもらっています。
やっぱり、家族や友達に聞いてもらうのとはまったく違うんだよねえ。これぞプロ、という感じ。
自分1人でどこまでも落ち込んだり考えすぎたりしていた問題をひたすら聞いてくれて、最後に別の角度からアドバイスをいただける。それだけで、毎回本当に目が開かれます。
このカウンセラーさんがいらっしゃらなかったら、私本当に今年を乗り切れなかったかもしれない。

この後の対策の中には、このカウンセラーさんからいただいたアドバイスをもとにしたものも多いです。

③整骨院への通院
もともとはバドミントンで痛めた親指の治療から始まったんだけど、もうラケットを振っても痛くないのに(単に慢性化しました)週1回通い続けています。
心が弱ってきていると体もこわばりやすくなるし、逆もそうみたいで。
週に1回というペースはちょうどいいような気がする。今は手首中心に全身を診てもらっています。
あと、人と話す日が週ゼロにならないというのも地味にいいのかも。

④鍼灸院への通院
いろいろ行っているなあって感じですが。
もともとこれ以外にアロママッサージや姿勢矯正や整体なども試しまくったんだけど、続いているのはここだけ。月1回程度通っています。
90分コースのうち30分近くはカウンセリング(私がしゃべりすぎているだけかもしれない)で、この時点でもうかなり心は落ち着いている。
末端の冷えか胃腸の不調か肺機能の低下のどれか+全身&頭の凝り+美顔という感じ。美顔は欲張っているだけです。
整骨院もだけど、終わった後で「めっちゃ良くなった―!」という感覚があるわけではないけれど、現状維持には相当役立っている気がする。

⑤美容院のヘッドスパ
ちょっとこの人、めちゃくちゃ自己投資しまくってますよー。恥ずかしくなってきた。
ここは、10年近く通っていた美容師さんが独立して始めたお店で、強めのヘッドスパが売り。
お値段も張るしちょっと遠いので頻繁には通えないけれど、2~3カ月に1回程度すっきりしています。贅沢したぜー!という感覚もまたよし。

⑥ノートに吐き出す
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先日、某雲の上の先輩とお揃いだったことが判明したから調子に乗っているからではなく、いや乗っているんだけど、これは絶対に書くつもりだったんだ。
去年から、ラダイトのウィークリープランナーを使い始めた。

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中はこんな感じ。もう線を引いちゃってるけど、左はバーチカル、右側にto doと自由記入欄がある。
これは予定管理ではなく、今日の自分を振り返るために書き始めたものだった。
自覚している以上にテンパっていたり怒っていたり体調が悪かったりということが多いので、そのときにしていることと心と体の状態を記録したら見えてくることがあるのではないか、と。
はっきり言って、続く自信はゼロだった。日記も続いたことのない私が、こんなのできるはずがない。
でも「3日坊主の数だけ人は成長する」という言葉を信じている私は、とにかく手を出してみたのである。
そしたら、まさかの3冊目。

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9月頃、仕事がめっちゃやばかった頃。

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先週。起床時間からして全然違うけど、何より違うのが配色。
大雑把に↓こんな風に色分けしているのです。
・青:仕事
・黄色:生きるために必要な行動(家事や食事など)
・赤:勉強など
・緑:自分を大切にするための時間(まさにこの記事に書いていること!)
・黄緑:リラックマ時間。ゲームとかも……。

青の多さに達成感を抱いたり、仕事が進まなくて自分を責めそうになったときに黄色の多さを見て「じゃあ仕方ないか」と慰めたりしている。赤の少なさにがっくりしたり。一目でわかるのがなんだか嬉しい。
その場ですぐに記録するというところまでは習慣化できていない(夜まとめて付けている)ので、予定よりは「体と心の状態」は記録できていないけれど、あまり無理はしないことにしている。
あと、右側のページ(特にto do欄)がさっぱり使いこなせないけど、これもまあ追々……。
ただ、自由記入欄にはいろいろ書いています。
カウンセラーさんからいただいたアドバイスに従って、「夫の尊敬ポイントを毎日挙げる」を試したこともあった。今読み返したら「疲れて帰ってきても、私みたいに八つ当たりで怒ったりしない。ちゃんと穏やか。すごい!」って書いている日がある。レベル低い……。
1日3個ずつ「よかったこと」を書いたこともあった。無理矢理にでも絞り出すと見つかるんだよねえ。世の中感謝することばかりのように思えてきて、これもやってみてよかったと思う。
ノートを付け始めてから、少し気持ちよく1日を終えられるようになったかも。
本当に、なんでこんな面倒くさそうな行動が続いているのか謎だけど。色塗りが楽しいのかな(子供)。

そろそろ長い……?実はまだかなりあるので、年をまたぎましょうかね。

年の瀬ぎりぎりまで家族関連の問題でドッタンバッタンしています。

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そのおかげで、大晦日に妹と会えました。おやつ納め!

皆さん、今年はどんな年でしたか?
来年もいい年になりますように。
今から残りの家計簿を付けるぞーーー!

2021年12月26日 (日)

振り返り①

おかげさまで、無事に最終納品まで終わりました。ほっ。
今年は4冊(正確には3.2冊くらい)と、数年前には考えられないくらいの本を訳しました。
書籍翻訳が遠い夢だったときには想像もしなかったことが起きて、いろいろ考えるきっかけにもなりました。

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今年からこんな記録も付けてみたよ。(まだ仕事が残っているから暫定だけど)
これが多いのか少ないのか、速いのか遅いのかはわからないけれど、自分の中ではかなり頑張ったと思う……!
【12/28追記】いくら何でも書籍翻訳の速度が遅すぎる気がしていたんだけど、さっきExcelの計算式を間違えていたことに気づきました。とはいえ300ワード弱だけど。今年の仕事がすべて終わったら画像ごと差し替えます。
なのに収入はここ数年激減し続けているのが切ないけど。
この記録は来年以降も続けてみようと思います。
リーディングの記録も一緒に載せておけばよかった、と今気づいた。失敗!

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そして、今年はこの2冊が出版に至りました。
どちらもダイレクト出版さんからの出版です。書店やAmazonなどでは購入できず、私自身もあまり買えないこともあり、宣伝や献本ができないのですが・・・。
せっかく頑張って訳したので、せめてお披露目だけでも!
余裕ができたら、それぞれの内容も紹介したいと思います。

***

また、2019年頃から少しずつ翻訳させていただいている記事、どうも紹介し忘れているものがありそうなので、改めてこちらにまとめます。

Forbes JAPANの各記事

OCEANSの各記事

ほんの3年くらい前には仕事の9割がチェックなんですよねえ、と言っていたことを思えば、ずいぶん遠くに来たものです。
来年もいい年になりますように!

2021年6月28日 (月)

今年もむにゃ

あ、これブログに書こうかな。
明日のブログのネタになりそうだな。
と頭に浮かんでも、なかなか毎日ブログの再開にはつながらない。一度途切れた習慣を取り戻すのって本当に難しいなあ。

というわけでご無沙汰しています。
あんまり元気じゃないですが、日々暮らしています。
おかげさまで再びご依頼もたくさんいただけるようになって、あとは私の指10本の頑張り次第です(真顔)。

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そういえば、先日こんなセミナーを開催しました。
初めての企業様で、しかも単なるツールの使い方じゃなくて社内の翻訳フロー改善への提言も盛り込んでほしいというリクエストだったのでプレッシャーも大きかったですが、ご満足いただけたようでほっとしました。
秋以降、正規表現に特化した第2回も開催する予定。どきどき。

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そんな今日は、フリーランス11周年。
いい意味でも悪い意味でも、11年分歳をとりました。
始めた頃に持っていた謎の無敵感はとっくになくなって、あれもできてない、これもできてない、むしろ下手になったと嘆くことのほうが多い。
でも最近ようやく、英単語じゃなくて著者の言いたいことに耳を傾けられるようになってきた気がする。ようやく!!!
上手く訳してやったぜ!じゃなくて、あなたの言いたいことをお届けできたと思いますう、みたいな(伝われーーーー)。

火事場の馬鹿力は出せなくなってきたけど、その分、日々コツコツの世界に(入らざるを得ないから)入りつつある。
SNSは用事のあるときしか見ることすらしなくなったけど、これはどう考えてもいい変化だからこのまま行く。
パソコンで完結させていたスケジュール管理やテンプレートの一部を紙(ポストイット)に変更したらすごくいい。これは余裕があったらそのうち書きますー。
無敵だと思っていた両手首を完全に痛めてキーボード入力も辛くなってきたけど、ケアを見直すきっかけになったと思うことにする。
そして、いつでも昼まで眠っていられた私が、最近5時過ぎに目が覚めちゃうようになったのは、………えーっと。規則正しい生活を身につけつつあるのだと思うことにする!

歳をとって変わることも変わらないこともあるけれど、これからも手漕ぎの船で進みます。
12年目のくまぼぼもどうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2020年12月 9日 (水)

5箇条

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今朝の空。薄曇り。

昨日、先月のセミナーで私が最後にした「チェッカー5箇条」の話がよかったと書いてくれた人がいました。すごく嬉しかったので、あの日話したことを文字としても残しておきます(読み原稿を写したものなので、実際に話した内容とはちょっと違うかも)。
チェッカー5箇条は、私がチェックをするときに心掛けていることで、何を疑って何を信じるのか(J-POPっぽい)に関する原則です。
つまり、私自身が忘れがちなので気を付けているということなんだけど。

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①翻訳者の訳文を疑う
きっと大丈夫でしょう、と妄信してしまうのではなく、どんなミスもあり得るという意地悪な目は必要だと思います。一方で、
②翻訳者の思考回路を信じる
翻訳者がちゃんと筋道を立てて考えているはず、という部分は信じます。意外な翻訳でも、勝手に「間違えている」と決めつけて直さない。何か意図があるはず、と考えます。これは、自分に対しても同じで、
③自分の解釈と行動を疑う
原文を読み違えているかもしれない。修正し間違えているかもしれない、と常に疑って、そうならないように対策します。一方で
④自分の判断を信じる
検討し尽くしたら、最終判断者として毅然とします。訳者さんやコーディネーターさんがこう言っているから、と丸投げしないようにします。そして最後に、
⑤全員がチームだと信じる
翻訳者もコーディネーターもチェッカーもクライアント様も、関わる人全員が「いい翻訳」を作るチームだと信じます。誰もひどい翻訳にしてやろうなんて思っていない。そんなことはわかっているはずなのに、実際の仕事の中ではわからなくなっちゃうときがあるんですよね。

毎日の仕事の中では、私馬鹿にされているんじゃないかと思えるようなことも起きます。そうじゃないんだと自分に言い聞かせるためにも、この5箇条を日々目にするようにしています。


綺麗事と思われるかもしれませんし、これはたしかに綺麗事です。翻訳現場にはそんなこと言っていられない状況がたくさんあることは知っています。状況を良くするために先輩方が動いてくださっていることには感謝しかありません。
ただ、私自身は、この綺麗事を信じて仕事をしていきたいと思っています。誰のことも悪く言いたくはない。それは何よりも、自分のためです。必ずそういう感情は自分に返ってくると思うからです。
「この人はダメな翻訳者だ」「使えない」のように一度誰かのことをラベル付けをすると、ずっとその言葉を証明するものを探すことになる。そうじゃない人もいると思いますが、少なくとも私はそうなります。

不思議ですが、誰かのことを馬鹿にしたり相手の意図自体を疑ったりすると、実際にそういう仕事が多くなる気がしています。逆に謙遜だったとしても「自分なんて」のように自分を下げていると、翻訳会社からも信じてもらえなくなることがあります。
一方で、ミスの多い翻訳だったとしても、チェックのときに「なんでこんなこともできないの」と必要以上に感情を乱したりせず、むしろ意識的にいいところを見つけるようにすると、しばらくお付き合いをつづけるうちにその翻訳者さんが見違えるような訳文を納品してくれるようになることがあります。まるでスピリチュアルか引き寄せの法則のような話ですが、心理学にも「返報性の法則」という言葉があるそうですね。結局、心に抱いた気持ちって、たとえ文面だけのお付き合いでもにじみ出ていて、相手にはしっかり伝わってしまうということだと思います。
自分のことを馬鹿にしている人よりは、信頼してくれている人に対していいところを見せたくなるじゃないですか。自分なんて全然だめな翻訳者です、という人のことはやっぱり信用できない。だからこそ、自分のためにも、必要以上に攻撃的な感情は持たないほうがいいんじゃないかなと私は思っています。

***

どこがテンプレートなんだって感じですが、この話はぜひ伝えたかったので最後に無理矢理ねじ込みました。
昨日見たもの以外にも5箇条の話がよかったというお声はいただいていたので、話せてよかったのかなと思っています。

もうあのセミナーから1カ月たつんだなあ。本当に身に余るくらいの経験をさせていただきました!

■読書ログ■
・和書137:『図解 マーケティング思考が驚くほど身につく本』安原智樹・著、学研プラス、電子書籍
・和書138:『翻訳家になるための7つのステップ 知っておきたい「翻訳以外」のこと』寺田真理子・著、雷鳥社、紙の本
・和書139:『おしまいおしまいでは終わらない昔話: 「なぜ浦島太郎は玉手箱を渡されたのか?」から始まるショートショート短編集』小林丸々・著、電子書籍(再読)
・洋書13:ビジネス書(おしごと)

■勉強ログ■
・和書51:7日目
・洋書4:70~97ページをオーディオブックで聴き直し&154~181ページの2巡目
・洋書7:課題範囲を読み込み
・NHKラジオ講座:22分


君にいいことがあるように 今日は赤いストローさしてあげる♪

2020年11月 5日 (木)

いい影響とは

(書影を貼っておきながら全然本の中身に触れていない記事ですが、本も面白かったです!)

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この本を読んでいるうちに、外仕事のことを思い出した。
職場の皆さんは、私にとってまさに「いい影響を与えてくれる人たち」。
こっそり見ているだけでも(見ちゃダメなんだけど)予見できない事態が毎回起きていて、私なら絶対平常心を保てない。
そんな状況でも粛々と仕事を進める姿、周りには絶対に苛ついた様子を見せない姿に、出勤するたびに感銘を受けている。
そういう人が1人いるという話じゃない。全員がそうなんだよ。すごくない?

「私!すごく!がんばってますっ!ほめてー!」
というオーラが出ている人は、応援したいとは思うけどやっぱりちょっとしんどい。
そして私は完全にそういうタイプだ。

学生時代に働いていたカフェ・ド・クリエには、信じられないほど仕事が速い人がいた。
その人からはいつも「ゴーーーーーーッ」という音が聞こえてくる感じ。
尊敬しつつも、その人と同じシフトになると緊張してしまう自分がいた。
一方で、いつ見てもゆったり動いているのに、気づくと膨大な仕事を終わらせている人もいた。
いつもニコニコしていて、私がミスをしても「大丈夫大丈夫」と笑顔でフォローしてくれる人だった。

私はずっと、彼女のように働きたいと思っていた。
周りの人に余計な圧をかけることなく、一緒に働くのが心地いいと感じてもらえる人を目指していた。
なのに徹夜アピールだなんて、真逆もいいところじゃないか。

あと10日ちょっとで不惑。
本当に、もう少し動じないで生きていきたいよね。
外仕事先にもお手本がたくさんいてくれるんだから。

■読書ログ■
・和書118:『同時通訳者が「訳せなかった」英語フレーズ』松下佳世・編著、イカロス出版、紙の本
・和書122:『不合理だらけの日本スポーツ界』河田剛・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、電子書籍


君にいいことがあるように 今日は赤いストローさしてあげる♪

2020年10月19日 (月)

こうせいくんの話

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新ネイル。
寒くなったので、一気に秋のデザイン。

昨日書くつもりだった話。ただの昔話です。
発端は、マインドフルネス瞑想のトレーニングをしていたら、今までの人生で経験したポジティブな出来事を思い出しましょう、と呼びかけられたことだった。
嬉しかったことや幸せを感じたことでいいのかな。それならいくらでも浮かんでくるよ。
去年出せた本、最近合格したトライアル、ドラゴンズが強かった時代、ライブでaikoに会えた日、翻訳の仲間と過ごした時間。
それから、新卒で入った会社のこと。営業でさっぱり芽が出なくて電話指導という内勤職に異動したのに、そこで待っていたのも営業っぽい仕事だった。長期休みごとに、担当している生徒に対して講習会に来るよう動員する。最初は嫌で仕方なかったんだけど、終わってみたらまさかの全国2位で、びっくりしたなあ。
次々に思い出が浮かんでいく。その流れに漂っていると、「では、浮かんだ出来事の中から1つだけ選んでください」という声が聞こえた。
1つだけ。
そのとき私の頭に浮かんだのは、ドラゴンズでも翻訳でもaikoでもなくて、こうせいくんだった。
全国2位になったあの夏、講習会に来てくれた男の子。

当時在籍していたのは、主に高校生が自宅で英語学習できるようにサポートする部署だった。
担当する生徒さんは最大80人。アルファベットも読めない子から、英検準1級を目指す子までレベルはさまざまだ。
英語が大好きで将来語学を使う仕事に就きたいとやる気満々の子もいれば、部活ばかりで塾にも行けないからせめて家庭学習の習慣をつけさせたい…と親御さんが言うばかりで本人のやる気はゼロというご家庭ももちろんあった。
色々な子に対して、毎日机に向かって勉強すること(と英検合格)を目標に、FAXと電話を使って毎日指導をする。その子が講習会に来ない限り、互いの顔も知らないまま。今思うと不思議な関係だよねえ。

こうせいくんは、たしか当時21歳くらい。
高校は中退していて、アルバイトはしていた気がするけど、基本的には家から出ない毎日。
母子家庭で、経済的にも苦労してきたらしい。
英語が全然できない子ではなかったけど、それより家で机に向かう習慣をつけてほしい、そして外界との接点を失わないでほしい。それがお母さまのご要望だった。
そういう話を、前任のT主任(当時)から聞いた。T主任はもう何年もこうせいくんを担当していた。
「すごくいいやつだし明るいんだけど、絶対に講習会には来ないんだよ。お金の問題もあるだろうし、やっぱり家から出るのは怖いのかな」
T主任にとっても、こうせいくんは特別な生徒だった。

電話で話してみると、こうせいくんは本当に明るかった。何でこの子が引きこもっているのかわからないくらいに。
毎回の電話で話すべき内容は一応決まっているんだけど、それ以外の話も色々とした。
当時の私は24歳で、こうせいくんはほぼ同年代。
「先生」なんて呼ばれるからとりあえず偉そうにしていたけど、本当の私は半年前まで営業のきつさで心が折れて入院していたような人間で、生徒さんが頼ってくれても私の引き出しは空っぽだった。今もだけど。
なのに、こうせいくんは不思議なくらい私を信じてくれた。

夏休みの講習会に向けて、動員が始まる。
こうせいくんは絶対に講習会に来ない。一応声だけは掛けて、断られたらすぐに引くこと。
そう注意されていたから、「もうすぐ講習会なんだよ。おいでよ」と誘いつつも、もちろん何の期待もしていなかった。
なのに。
「はい、行きます」
耳を疑った。
「え、いいの?」
「はい。先生に会いたいから、行きます」
何かの間違いじゃないかとお母さまに代わってもらったけど、嘘じゃなかった。本当に、本人が行きたいと言っているという。
「先生、本当にありがとうございます」
と電話口で言われても、まだぴんと来なかった。
T主任に報告したら、目を丸くしたあとで、泣き笑いのような顔をしていたのを覚えている。

講習会当日になっても、こうせいくんが本当に来てくれるかどうかわからなかった。
長年家に閉じこもってきた人が、いきなり年下の子が大勢いる場所に飛び込む。私なら絶対に無理。来られなくても当然だよ。
そう思いながらも教室を見まわしていると、後ろから声を掛けられた。
「和田先生」
振り返ると、そこにはハタチくらいの男の子が笑顔で立っていた。初対面でもすぐにわかる。こうせいくんだ!
足が震えた。一度控室に戻ってT主任を呼んでから、一緒に声を掛けた。1人じゃ先生面なんてできそうになかったから。
何をしゃべったのかはもう全然覚えていない。覚えているのは、ずっとこうせいくんが笑顔だったこと。

こうせいくんはどうして来てくれたんだろう。
その後、冬休みの講習会でも声を掛けたけど「もういいっす!」とあっさり断られた。
あのときだけ、どうして来ようと思ってくれたんだろう。
私は当時、自分のことしか考えていなくて、動員の結果に一喜一憂していただけだった。
どれほどの思いと覚悟を持って決断してくれたのかを考えたことさえなかったし、もちろん本人に対してそのことを労いもしなかったはず。
頑張ってくれてありがとう、会えて嬉しい。せめてそのくらいは伝えたのかな。覚えてはいないけど、伝えていてほしい。せめて。
お母さまもT主任もこうせいくんもわかっていたことを、きっと私だけが直視さえしてこなかった。
そして、今の私だって何もわかっていない。わかるのは、「ポジティブな出来事を1つだけ選んで」と言われて、あの日のこうせいくんの顔が浮かんだということだけ。

いやその、何も結論はありません。おしまい。

■読書ログ■
・和書110:『英単語のあぶない常識―翻訳名人は訳語をこう決める』山岡洋一・著、筑摩書房、紙の本
・和書112:『4行でわかる世界の文明』橋爪大三郎・著、KADOKAWA、電子書籍
・翻訳28:『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』ユヴァル・ノア・ハラリ・著、柴田裕之・訳、河出書房新社、オーディオブック(2巡目)

■勉強ログ■
・NHKラジオ講座:44分


君にいいことがあるように 今日は赤いストローさしてあげる♪

2020年9月20日 (日)

伸び時とは

バドミントンの話ばかりしているけど。
最近の日課は、YouTubeでバドミントン動画を見ること。
ショットやフットワークの方法を説明するものや、試合している様子をひたすら流してくれるものなど色々あって、どれも勉強になる。
で、おととい久しぶりに自分の動きを動画に撮ってみた。そうしたら、ひどいのなんのって。
ただくねくね遊んでいるようにしか見えない。まじめにやっているのかと問い質したいレベルで、動画は秒で削除した。
そういえば、この間ペアになった人に「社交ダンスとかしていますか」ってきかれたんだった。あれ、けなされていたのかー(思い出し羞恥)。こんなところでたとえに使われて、社交ダンスの皆様に申し訳なさすぎる。

自分の動画を見たのは初めてじゃない。1年くらい前にも撮ってもらったのをたしかここにも上げたはず。
下手だとは思っていたけど、こんなのたうち回りたい気持ちにはならなかった。そこそこできているんじゃないか、とさえ思っちゃっていた。
あれももう絶対見直さない。リンクも貼るもんか。

もちろん実際に下手になったわけじゃない。変わったのは、おそらく目だ。
うまい人のプレーを見てから自分のプレーを見直したから、つまり比較しちゃったから、自分の粗が見えてきた。
ちょっと立ち直れない気持ちになってはいるけれど、でもきっとこれは悪いことじゃない。
自分が下手なことに気づいたときが伸び時と言ったのは誰だったっけ。きっとそういうことだと、信じることにする。

さて。
今年に入ってから集中して本を読んでいる。
うまい人の文章に目が慣れてみたり、翻訳書を読んで生意気にも読みづらいとか文句をつけてみたり、そういうことを9カ月続けてきて。
今、どうやっても自分の訳文がいいものだと全く思えなくなっている。というか、このブログの文章も気に入らない。
最近、『ベゾス・レター』の感想を寄せてくださっているサイトを覗いたら(ありがとうございます!)訳文の一部を引用していただいていた。
当時は「これ以上できない」と思っていた訳文なのに、今見たら下手すぎて吐きそう。
これは大御所と比較しちゃっているからですか。目が育ったっていうことですか。
自分が下手なことに気づいたときが伸び時だって、そう信じて本当にいいんですか。
……泣かない!

明日も幸せである様に♪

2020年9月 6日 (日)

謎の嫉妬

前にここで紹介したことがあるかもしれないけど、以前からはまっているブログがある。



aikoファン…と言っていいのかどうか。
語源から言ったら合っているのかもしれないけど、この人は単なるaiko好きではない。
aikoを深く分析して、その要素と自分を同化していく。まさにfanatic。じゃあファンで合っているのか。
とにかく、このブログを読んでしまうと、自分をaikoファンなんて気軽に称してはいけないのではないかと罪悪感に駆られるくらいだ。

aiko愛の突き抜け方に若干引きつつも、特に「aikoへの気持ちの強さで負けた」などと思うことはなく、いつも楽しんで読んでいた。
そんなところに勝ち負けなんてないしね。
ただ、なぜだかわからないけど、うっすらとした嫉妬がよぎることはあった。何だろう、この気持ち。

そして昨日、急に嫉妬の正体がわかった。
私が嫉妬してきたのは、上田さん(ブログ著者)の文章力だ。
気持ちひとつに対して驚異的な量の語彙と表現を駆使していく。
こんなことは、私には絶対できない。
aikoへの愛がいくらあっても、そのテーマだけでこんな長文絶対書けない。

もともと、翻訳者として自分が勝負できるのは英語力では決してなく、日本語力、文章力を磨いていくところにしか活路はない、なんて思っていた。
文章力と翻訳力は直結しないらしいぞと悟りはじめてからも、そこは自分の拠り所であり続けた。
でも最近、そもそも私には別に日本語での文章力なんてないんじゃないのと気づいてしまう出来事が何度かあって、打ちのめされている。
きちんと伝わる文章も書けないし、上田さんのような突き抜けた表現力もない。
そんなものがあったら、子供の頃の夢の通り作家になれていたのかもしれないけど。

こういうことをくよくよ悩むのも、今気持ちが落ち込んでいるせいだろうなあ。
ないものを数え上げるほど無意味な作業なんてないんだから。
そんなことわかっているのにどんより。
いかに自分がこれまで「それでも私に仕事を依頼したい人はいるのだから」という一点で気持ちを保ってきたかを痛感するよね。

台風が近づいていますね。
皆さまどうぞお気をつけて。

明日も幸せである様に♪

2020年9月 3日 (木)

洪水警報

※今日のブログは暗いばかりなので、どうぞ「×」をクリックなさってください。

メールアドレスを変更したんだけど、OutlookとGmailの連携がうまくいかなくて四苦八苦。
しかも、Outlookに紐づけたGmailがずっと通信し続けちゃっているらしく、またもや3日間の通信制限を超えてしまった。
依頼がまるっきり来ない。
久しぶりに受けたトライアルに立て続けに落ちた。
記録を残しておこうと思ったら、過去10年分のログファイルも去年1年間の記録もいつの間にかない。
活気は相変わらず出てこない。

今の愛知県と同じく、くまぼぼも洪水警報中。
一晩寝たら気持ちも上向くかもしれないけど、今この瞬間の立ち直れる気がしない状態も記録しておくことにする。
そのうち立ち直って、またいつか落ち込んだ時に、きっと今日の私のことを思い出して心強く感じるはずだから。

うう、悔しいなあ。
私のどこがそんなに駄目なんだろう。
打席数を増やすしかないのはわかっているけど、いくら打席数が増えたってゼロはゼロなんだよ。
それでもやっぱり、たくさん訳して、たくさん挑戦するしかない。
いつまでたってもゼロなんじゃ、なんて考えたところでほかにできることなんてないんだから。

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